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質問(こどもへの声かけの仕方など)へのフィードバック

  • hirano34
  • 2025年11月28日
  • 読了時間: 9分

更新日:2月27日

はじめに


スマホ・ゲーム依存について講演した後のアンケートや質疑応答の内容で、できる限り

フィードバックします。注意点は、前記事の内容と同じになります。

急いで書いているので、長くて読みづらいと思いますがご容赦ください。

(時間ある時に分割して改訂予定です。)

今回は、数年前のセミナーで聴講した、中田洋二郎先生の講演内容と、久留米市の発達障害の理解と支援のポイントという2つのものを軸にまとめています。



いただいた意見の中で一番多かった意見は次の通りです。


「こどもへの効果的な声かけの仕方を教えて欲しい」


まず、言い訳から入ります。

思春期のこどもに対する声かけは、心理士さんも悩みますし、とても難しいです。

画一的なものはほとんどなく、ケースバイケースになることが多いです。

とはいえ、そんなありきたりな回答は望まれていないと思います。

自分の考えになりますが、発達障害があるお子さん対する「ペアレント・トレーニング」の内容は、参考にできるものが多いと感じています。


例えば、適度な運動を勧めることを考えてみます。

肥満の方でも、健康な方でも、(膝が痛くならない程度の)無理のない範囲の適度な運動は、広く勧められると思います。

同じように、発達障害が無いお子さんに対しても、発達障害があるお子さんに対して

勧められる関わり方をすることに、特に害はないと自分は考えています。

他の例えなら、ユニバーサルマスク、ですかね。

脱線はこのくらいにして、こどもへの関わり方、根底となる考え方の要点に触れます。


白浜のパンダ親子 たぶん親パンダの良浜(らうひん)と楓浜(ふうひん)
白浜のパンダ親子 たぶん親パンダの良浜(らうひん)と楓浜(ふうひん)

ちなみにいただいたその他の意見に簡単に触れておくと

  • 講演の内容を振り返ることが出来るHPがあって良かった

  • 家族と共有し、スマホ、テレビを利用しない時間を決めて家族の団欒の時間に充てたい

  • わが子はゲームに関心がないが、ゲーム依存に悩む方には役立つ内容だったと思う

  • 今回の話をご飯の時にでもしてみたい

  • 親もPCでゲームをするので気をつけたい

 → 講演資料・HPを作って良かったです!


  • もっと早い段階で聞けたら良かった

  • 30分程度と時間が短かった

  • SNSやゲームを国で制限すべき

 → 自分では力及ばずです。上層部などに働きかけを・・・すみません


  • 制限をかけても何故かクリアしている

 → 酒・たばこの年齢確認と同じで、「悪い事をしている」という意識も大事です。

   そもそも悪いという認識が無いと、話のスタートができないことも多いので・・

   制限に親がコントロールできる問題(パスワードがばれてる等)が無ければ

   今回の記事の内容が少し役に立つかもしれません。




まずは・・・ほめる


ペアレントトレーニング(以下ペアトレと略します)の中では、

こどもをほめる、ということから始めることが多いです。


何をどうほめましょう?


ちなみに、デジタル大辞泉で「ほめる」の定義は次のように書かれています。

人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。


ペアトレの中では、ほめることを次の3つの要素に分けて説明されています。


  • 賞賛する よい行いをしたとき、よい結果を出したとき

  • 励ます  適切な行動を続けているとき

  • 感謝する 何か手伝いをしてくれたとき、役立ったとき


そして、ほめるコツとしては次のことが挙げられています


  • タイミングよく即座にほめる

  • 行動をできるだけ具体的に言葉にする

  • 批判やコメントはしない

  • 小さなことでも、こどもの良い行動や変化に対して肯定的な注目を与えること

  • こどもの良い行動に気がついていることを、率直に伝えること

  • こども自身に、自分が適切な行動ができていることに気づかせること


まとめると、行動に対してリアクションするのが重要だと言えます。


  • 行動を分析する

  • こどもを変えるのではなく、親自身の行動をかえる

  • 注目にはパワーがある (だから肯定的な注目を与える)


というのがペアトレのキモの部分です。

小さな変化・成功を大切にして、成功への注目と成功体験を与える工夫をする

とでも言えるかもしれません。言うは易し、行うは難し、ですけども。

ちなみに叱り方については、こちらの記事の最後の方に書いています。



今までの内容をふまえて

「かしこい」という長所をもつこどもをほめてみます

もちろん、正解なんてたくさんありますし、もっと良い言い方もあると思いますが


  • ほめる時は行動をほめる

  • 性格ではなく行動に着目する

  肯定的な注目をすることで望ましい行動を持続させる


ことを前提に、次の2ケースをほめてみます。


スーパーのレジで、前の人のカゴに入っている品物の量をみて、「こっちの列の方が早い」と言ってきた。

⇒ よく見てるね。おかげで買い物が早く終わりそうだね。

親に余裕があると、こどもが広い視野で見れていることに気づけるチャンスが増えます。

そして、その時に


ゲームして良い時間が残り2分となったので、余裕をもって セーブポイントに戻り、約束通りゲームを終えた

⇒ 今日は時間を超えないように、早めに切り上げたんだね。

  ルールを守るのに協力してくれてありがとう。




勤務先近くにいた猫さん 自分は猫派です。
勤務先近くにいた猫さん 自分は猫派です。


いや、ほめるの無理!


とてもじゃないけれど、ほめられるような状況じゃない!

叱るしかない。いや、叱り倒すしかない!!


講演した時の質疑応答では、これくらいのアツい剛速球をいただきました。

というのは半分冗談ですが、ほめようが無い、と思われている方も多いのも事実です。

なので、ペアトレの中で練習される手法を紹介します。


  1. 行動を3つにわける

    続けさせたい行動 = 増やしたい行動

    減らしたい行動  = してほしくない行動

    やめさせたい行動 = 許しがたい行動


  2. 行動はなるべく具体的に表現する(書く)

    食事中の行儀が悪い   = 食事中肘をついて食べる

    いつまでも宿題をしない = 宿題をやる時間になってもスマホを触っている

    SNSばっかりしている  = 18-21時まで、部屋でずっとSNSをみている


  3. 続けさせたい行動 = 増やしたい行動 をしている

    ⇒ HC、ほめるチャンス! (Homeru Chance! )


  4. 減らしたい行動  = してほしくない行動 をしている

  ⇒ 無視*して待つ

   ⇒ その行動をやめた ⇒ HC


※ ここでいう無視とは、否定的な注目を取り去るための行動です。

自分の感情を抑えて、こどもの減らしたい行動を無視します。

こどもに小さなよい変化がおきるのを待ち、小さなよい変化をほめるための行動です。

無視の後の普通の注目に、こどもはほっとして、認められた感じを抱きます。

無視の後、こどもの興味ある話題や好きなことに触れるとなお良いです。

ただし、背景に不安やこだわりがあり、自傷や他害につながる状況での無視はダメです。


5. 減らしたい行動  = してほしくない行動 をしている

  ⇒ 無視して待ったがその行動をやめない

   ⇒ ルールを伝える

    ⇒ その行動をやめた ⇒ HC


この段階ではルールの伝え方がポイントです。

伝える時は Calm(穏やかに) Close(近づいて) Quiet(落ち着いた声で)

CCQと呼ばれる3要素を守って伝えます。

そして、この時は「~してちょうだい、~しない?」 ではなく、

断定した宣言の形「~しなさい、~しましょう」 で伝えましょう。

そして、こどもがルールに従おうとした時に、すぐに気が付いたことを伝えましょう。

微笑むも良いし、そうだねと相槌うつのも良いし、ありがとうと伝えるのも良いです。


 6. 減らしたい行動  = してほしくない行動 をやめない

  ⇒ 5のルールを伝えてもやめない

   ⇒ 警告

    ⇒ 警告に従う ⇒ HC

    ⇒ 従わない  ⇒ 結果としての罰を与える



より具体的な例) スマホ使用は22時まで こどもと親に約束がある前提です


① 親からこどもに、「5分前に知らせようか?」と提案

 (これはなくても良いですが、ルール確認のため)

 同意あり ⇒ ありがとうと伝える  同意なし ⇒ 自分で守ってねと伝える


② 22時になってもスマホ利用している

 こどもの年齢にもよりますが、上記の4~5の段階です。

 ルールの再確認をするか、黙って1分ほど様子を見てみましょう。

 自分で辞めることができたら、HC(Homeru Chance! ほめるチャンス)です。

 「時間を守れ」と否定的な注目からスタートするのではなく

 「ちゃんとルールを守ろうとしてくれたね」と肯定的な注目をまず伝えた上で

 「少し時間がすぎてるから、次は少しだけ早くしてみてね」などで促してみます。


③ 全然やめない

 上記6の段階です。1回きり、冷静に、CCQに則ってルールと罰則を警告します。

 ここで警告に従えたら、HCです。

 従えなかったら罰や制限を実行しましょう。

 様々な不平不満については、ルールに従っているだけだと突っぱねましょう。

 こどもの感情に引っ張られず、なるべく冷静に対応するのが良いです。



こんな面倒くさい流れをなんでしないといかんのや・・と思う方もいるでしょう。

肯定的な注目の反対は、否定的な注目です。

否定的な注目とは、叱りや注意に代表されます。

否定的な注目を与えた場合、

へりくつや口答えをしたり、先に注意を受けたことでもう宿題やらない、など

ますます行動がひどくなることがほとんどです。


ほめるコツは、注意するコツにもつながります。

上の流れのように、罰や制限を与える前には、必ず従うチャンスを与えましょう。

そして、どの段階でも従ったら必ずほめること。

罰を警告して、それでもやめなかったら必ず罰は徹底すること。

感情ではなく、規律(ルール)としてダメ、という形で制限すること。

そして、与える罰は、できれば行動と結びついたものにしましょう。

SNSであれば時間の制限でも良いですし、家のWifiを一時的に止めるのもありでしょう。


  • 親がコントロールできる

  • 心置きなく取り上げられる

  • 体罰ではない

  • 重すぎない


というのが罰の設定のコツになります。



おまけ 鬼を成仏






講演でたどり着けなかったスライドの一部を成仏させます・・・

実際はもう少し柔らかい口調かもしれませんが、似たような場面は多いと思います。

おまけのアドバイスで今回は締めます。


  • こどもの行動で好きな行動をメモしてみる

  • 行動をみる時、ルールを決める時にまずは、4W1Hを

 when、where、who/whom、what、how は ok

 いつ、どこで、誰が、何に対して、何をする は ok

 why (なぜ) はおいておく。感情につながりやすいため。


感情的な指示はダメです。こどもも納得できるルールを設定するのが大前提になります。

そもそも、ルール設定ができない場合。

きつい言い方になりますが、こどもとの時間が不足していることが多いです。

まずはこどもの思いや考えについて、しっかりと話を聞くことが先になります。



おわり と お願い


今回は長丁場でしたネ。

叱り方の部分は、スマホやゲーム依存についての 話の中でこの記事の内容を話しています。

投げ銭がてら購入していただいてもOKです。


ご興味がある方は、Dr モルト|note

をご覧ください。

発達障害については別で準備するつもりです。



今回のお酒  LAPHROAIG ラフロイグ

アイラ島のスモーキーなウイスキー、アイラの王様



 
 
 

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