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発達障害を考える前に必要なこと

  • hirano34
  • 2025年11月19日
  • 読了時間: 5分

はじめに


スマホ・ゲーム依存について講演した時に話しきれなかった所を、読みものにしています。

講演で話した内容を一部抜粋・修正しています。

参考にした文献などはなるべく記載していますが、全てできているわけではありません。


今回は、発達障害の細かいことに触れる前の部分、簡単な定義・ポイントと支援について 家庭でとりくめることをお伝えします。


なお、医学的には「障害」を「障がい」と書き下すことはしないので、基本的には「障害」で統一しています。換気障害、高次脳機能障害など、書き下さないのがほとんどだと思います。自分としてはこちらの方が自然な記載になるので、ご理解ください。



「障害」の定義



法律では次にように定義されています。(原文を読みやすいように改変)


身体障害、知的障害、発達障害を含む精神障害、 その他の心身の機能の障害 があり、

障害や社会的障壁により、継続的に日常生活または社会生活に 相当な制限を受ける状態 にあるものを、 障害者と定義する。

障害者基本法 第一章 第二条


言いかえるなら、

「何かしらの心身機能の障害があって、生活に継続的に制限が加わっている状態」

となるでしょうか。


50m走のタイムが10秒だったとして、

将棋の羽生先生の記録なのか、野球の大谷選手の記録なのかで話が変わります。

羽生先生は、おそらく50m走のタイムが10秒でも困らないと思います。

大谷選手が50m走のタイムが10秒だったらまちがいなく困りますよね。

この困り感がどれくらい大きいのか、というのが重要です。


癌など他の病気の違いとして、発達障害は検査結果が重症度を決めません。

本人の困り感がどのくらいか、主観的な要素が大きく影響します。

(50m走のタイムそのものではなく、遅くて何にどれくらい困っているのか)

これが、発達障害などの障害を考える上で重要なpointになります。


ちなみに、障害を持つ方がどれくらいいるのか、イメージはあるでしょうか?

優生思想やポルポトを持ちだして議論したい訳ではないのですが

偏差値で例えるのなら、

「障害者なんか気にしなくて良い」 という意見と

「偏差値68以上は無視して良い」  という意見は

対象となる人数はほぼ同じになります。


具体的には、2016,2020年の内閣府の推計から、手帳を取得されている方は次の通りです


  身体障害:436万人   知的障害:109万人   精神障害:614万人


重複があったり、手帳を取得していない方もいるとは思いますが、国民全体では9%。

18歳未満では、約30万人が存在しています。

10-19歳ではその層の人口で3%程度が該当するのですが、これは、

偏差値68以上の比率と同じくらいの比率になります。

漠然としたイメージよりは、少し身近に感じられる数字になったのではないでしょうか。




障害への支援の0歩目


震災で被災した施設についての文章が2つあります。

どちらがよりスムーズに理解できるでしょうか?


 安全だと言われているが、私たちは安心していない

 安心だと思っているが、私たちは安全だとは考えない


前者は意味が通りますが、後者は変な感じがするのではないでしょうか。

これは、「安全だけでは安心には不十分」という事実があるからです。

安全」を保障する対象への信頼感があるからこそ、「安心」が生まれます。

安心」できるためには、物理的・心理的な境界線が必要です。


ちなみに、伊藤亜紗さんの手の倫理の中では、

安心:相手のせいで自分がひどいめにあう可能性を意識しない」と表現されていました。


⇒ まずは安全な場所を作った上で、安心できる場所を作る必要があります。

  家庭が安全かつ安心な場所にすることから始めましょう。



次に、自尊心と自己効力感(Self-Efficacy)を高めましょう。

自尊心  : 自分を信じていること、 信じていると感じている程度

自己効力感: ある状況で必要な行動をうまく遂行できると、 自分の可能性を        認知していること。 目標を達成する能力が自分にあるという認知。


自尊心があれば「自分はできる」とおもうことができ、何かに取り組んで成功する体験が 積み重なれば自己効力感が高まります。一方、失敗を繰り返したり、いくら頑張っても成功できなければ、自己効力感は低下します。


⇒ ほめる、受け入れる、最近になってできたことを見つけて伝えましょう。



最後に、叱るのも技術です。

愛着、アタッチメントの考え方では、その子が耐えられる範囲の𠮟り方をする

ことが原則になっていると思います。

大事な要素を抜粋すると


・事前に予告する

・相手にわかるように丁寧に叱る

・見捨てていないことを伝える

・あらかじめ布石をうっておく  

・実際におきた時にがつんと叱る 

  その後、児の特性を鑑みて丁寧に説明し、必ず頑張りもほめる

・何を叱っているのか明確に伝える

・頑張っているところもちゃんと見ていることを伝える

・その場で行動を変化させたい のか  いつか理解してもらって行動を変化させたい のかを区別する



伝えだすとキリがないので、今回はここでおしまいにします。



おわり と お願い


なるべく具体的な話にしたつもりです。

記事を読んでいただいた方の

参考や助けになれば嬉しいです。


スマホやゲーム依存についての話の中で

この記事の内容を話しています。

発達障害については別で準備するつもりですが

今回の内容についてご興味がある方は

下のリンクからご確認ください。


今回のお酒  White Lady

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スマホやゲーム依存について
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