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身体障がいに使うお薬💊について

  • hirano34
  • 2025年10月23日
  • 読了時間: 4分

はじめに


脳性まひのお薬💊について講演したものを、読みものにしています。


身体的な障がいに対して使う薬はいくつかありますが、

筋肉の固さをやわらげるお薬について触れようと思います。


話をすすめる前に、1つ整理をします。

薬の名前、一般名と商品名についてのルールの確認です。



一般名と商品名のちがいについて、「オレンジジュース」を例えに説明します。

オレンジジュース」という一般名に対して、

なっちゃん や バヤリース といった、実際に売られているモノの商品名があります。


お薬についても同じで、痛み止めなどでよく使われている ロキソニン だと

実はこれは商品名で、一般名だと「ロキソプロフェン」となります。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)だと、ロキソプロフェン(××会社名)と表示されます。



筋肉の固さについて


「力こぶを作ってください」

こう言われて、腕を伸ばす人はあまりいないでしょう。

肘を曲げて、腕に力こぶを作られたでしょう。

筋肉は基本的に短く縮んで力をだします。


医学的な正確性には欠けますが、

筋肉が、短く縮んだままの状態が続くと、そのままの状態で固定されてしまいます。

そうすると、関節が曲げにくくなったり、動作がしにくくなります。


スマホやパソコンで例えることが多いのですが、

完全に電源offにせず、スリープ状態にしていて、必要な時に機能をonにする。

こういう使い方をする方が多いと思います。


人間の体も同じような形で、筋肉も全く力が入っていないわけではなくて、

何もしていない時にでも、10のうち2くらいの力を入れています。

そして、必要な時に8くらいの力を出したり、という運用をします。


脳などにダメージがあって、このコントロールがうまくできなくなります。

常に筋肉に力が入ってしまい、筋肉の固さで困ることになります。

2の力でいいのに、6や7の力をずっと出していたら、体がもちません。

そう、もたないので、変形してしまいます。


他にも、2の力を持続してだせなくて、5になったり、1になったりしたら、

筋肉がうまく動かせなくなって、暴走しているようになります。


ということで、筋肉の固さは緩めてあげる方が良い、ということになります。




筋肉のくすり


筋肉に力が入る時、次の①~③の3つの段階があります。



 ① 脳

 ② 筋肉への神経

 ③ 筋肉


 基本的にターゲットになるのは

 ②筋肉への神経 と ③筋肉 になります。


 ①の脳をターゲットにしにくいのは

 人間の体で一番大事な臓器なので

 血液脳関門というバリアに守られていて

 くすり💊が効きづらいためです。






次の表は、実際に使っているくすり💊の一覧です。

一般名と商品名の違いは、冒頭で触れています。




どれくらいの量を使うのか、というのは状況によって変わります。


ボツリヌス毒素は、筋肉に注射をして固さを弱くします。

美容でも使われているものと、成分は同じです。

費用は、美容と異なり保険適応になるため、自己負担はかなり低いです。

なお、注射は講習を受けて認可を受ける必要があります。

大きな筋肉は触りながら予防接種のように注射しています。

少し体の奧の方にあったり、じっとできないこどもの場合には

超音波(エコー)をみながら、麻酔をかけながら、注射しています。


ダントロレンは全身麻酔をかけて、手術をする時に使用されることもあります。

筋肉の緊張を抑えて動かなくする、筋弛緩薬として使われるものと同じ成分です。

もちろん量は異なりますが。


チザニジンは 3時間くらいで効果がきれることが多いです。痛みにも効くことがあります。


バクロフェンは経口では効果は弱いですが、しゃっくりなどに効果がでることもあります。


エペリゾンはチザニジン・バクロフェンと比較すると、効果も副作用もマイルドです。



おわり と お願い


実際に日々診療していると

ここまで細かく説明できることが少ないです。。

説明できなくてゴメンナサイ。


この記事の内容が含まれる資料を、

有料になりますが、準備しています。

ご興味がある方は、こちらをご覧ください。



今回のお酒  Timorous Beastie

ハイランドのブレンデッドウイスキー




 
 
 

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